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誰にでも感性があるとして、プロのデザイナーが何をするかというと、無意識の感覚に気づいて何かの形に置き換えてゆくということですよね。そこは職業的に鍛えなきゃいけない部分です。
仕事においては、文字の位置を0.1ミリ以下の単位で気にしますよ。でも、デザイン上の0.1ミリが売り上げにどれだけ影響するかといえば、大したことはないこともよく知っている。それでも0.1ミリを意識するのは、いかに伝わるかを考えているからなんですね。つながってこそデザインですよ。
やはり何事も経験なんですね。経験そのものが個性になってゆく。無理やり生み出そうとするものが個性じゃないなあと、それはまさに経験的にそう思いますね。
潜在的であれ、顕在的であれ、この世の中がもっているポテンシャルはもの凄い力がありますよ。それを私ひとりでねじ伏せようなんてこれっぽっちも思わない。無理ですから。そうではなく、合気道のようにわずかな力を使って接点を見出す。つまりデザインというのは、他力なんです。これまでになかったものを生み出そうなんて、実におこがましい。だから自分の仕事って何なのかなぁと考えると、繋ぐことなんだと考えています。
体を使うことは大事です。頭だけで考えるとかなり先まで行けちゃうでしょ。でも肉体を使ってみると。頭だけで構築したもののリアリティのなさがよくわかる。と同時に、自分の力の限界を痛感するんですね。